私は過去にADHDの困りごとを伝えて配慮を受け、働いていたことがあります。
発達障害のカミングアウトを機に好転した人もいる事実もおいておくね。
職場の人だと3人に伝えた経験がある。
理解度が上がって指導方法や環境の配慮をしていただいた。その後仕事を一任したことにより視野は以前よりも広がったし最終的に結果も出せた。この経験は私の今の自己肯定感に繋がっている。— ぴえみ🥺自立を頑張るデザイナー (@piemipiemipiemi) December 22, 2021
今までカミングアウトをして嫌な思いをしたことが特になく、また状況を伝えることで好転した場合が多かった。
今回は自分なりのカミングアウトの成功法について話していきたいと思います。
目次
ADHDのカミングアウトを成功させる方法とは?
カミングアウトを成功させる方法は以下の3つになります。
- 共感を求めない
- 伝える人を選ぶ
- 伝え方を工夫する
一つ一つ見ていきましょう
共感を求めない
マジョリティ(多数派)側にいる人間がマイノリティ(少数派)に多くを共感することは難しいです。
そのためカミングアウトする目的が「共感してもらいたい」のなら失敗に終わる可能性が高くなります。
もし「他人に共感してほしい」が目的でカミングアウトをしようとしている場合はもう一度よく考えてみましょう。
カミングアウトはあくまで「自分に対しての理解を深めてもらう一つの指標」や「現在の状況を好転させたい+話すことで好転の見込みがある」時に使用する手段です。
伝える人を見極める
世の中には様々な人がいます。
発達障害に理解を示してくれる人がいる一方で、
マイノリティに排他的な価値観を持つ人も必ず一定数存在します。
そのため私は伝える人を見極めるようにしています。
以下の2点は私の伝える人を見極める基準です。
- 多角的視点があるかどうか
- 人に対する許容範囲が広いかどうか
多角的視点があるかどうか
多角的視点を持つ人は、様々な観点から物事をとらえることができる為、「世界には自分と違う人間がいる」ということを理解している人が多いです。
また、他人をカテゴライズして決めつけるというようなことも少ないため、
「ADHD」を打ち明けたとしても「ミスや遅刻が多い人だ」など限定的な見方はせず、「アイデアの量は誰よりも多い。そこを生かせる仕事を任せてみよう」そういった思考が働く傾向があると考えています。
他人に対する許容範囲が広いかどうか
マイノリティに対する拒否反応はここで決まると思っています。
例えばミスに厳しいお局はADHDと相性が悪いです。それはお局の他人に対する許容範囲が狭いからなんですよね。
すべての人を受け流し、許容できる人の場合、カミングアウトをしてもマイナス感情を直接ぶつけられる、というような事象は防ぐことができると思います。
伝え方を工夫する
伝え方の工夫に関してはたくさんありますが、すべて「相手ベースで物事を伝えていく」という点が共通点です。
具体的にここでは2つあげていきますね。
メリットを伝える
「私は今どうしてもこういう特性があって困ってます。配慮して環境を変えてください」
これでは相手にとって気持ちの良い伝え方ではありません。なぜならメリットが相手に伝わっていないからです。
あなたのために労力を使って配慮するにもかかわらず、その先のメリットがみえてきません。
「現状の困りごと」を相談する時は必ず「現状努力していること」や「どうすれば生産性を上げて仕事に着手できる」「結果周囲の負担を減らすことができる」など配慮をしたうえでのメリットを伝えることを心がけましょう。
ここを意識するだけでも相手に与える印象は格段に良くなると思います。
「ADHD」「発達障害」などの名称を使わない。
上記の言葉は一般人にとって非常にインパクトのある言葉です。強烈なマイナスイメージを植え付けてしまう可能性があります。
一口に「発達障害」といってもその困り具合や特性は個々によって大きく異なります。
本人がその意味を正しく理解していないことも多い中、最初から名称を伝えることは得策ではありません。
もし現在の困りごとを伝えても状況が改善できない場合、最終手段として名称を使うようにしましょう。
名称を使わない方が良いという持論は以下にも展開しております。
発達障害のカミングアウト、「ADHD」などの名称を用いる際はその名称に対する認識のすり合わせを必ずしていた。そのすり合わせ作業をしないと名称が独り歩きして大きなマイナスイメージを与えかねないからだ。もしお互いのADHDに対する認識に齟齬がなければその名称をカミングアウトして良いと思う。
— ぴえみ🥺自立を頑張るデザイナー (@piemipiemipiemi) December 22, 2021
まとめ
発達障害カミングアウトの成功法は
- 伝える相手に共感を求めない
- 多角的視点を持っているかどうか見極めること
- 他人に対する許容範囲が広いかどうかを見極めること
- 相手ベースで現状の困りごとや打開策を伝えること
環境を好転させるには多くの要素が複合的に絡み合うため、必ずしも成功するわけではない、と思います。
「伝え方」は正しくとも、「伝える人」に環境を動かす強制力がないかもしれない。
「伝える人」は正しくとも、「伝え方」に齟齬があるのかもしれない。
「伝え方」や「伝える人」が正しくとも所属している組織に余裕がないのかもしれない。
いろんな要素が絡み合った結果、結果が伴わないことももちろんあります。
ただ、この記事に書いていることを意識するだけで、カミングアウトした相手に対尾する印象はよくなる可能性は上がります。
もしよければ参考にしてみてください~